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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
さて、今日の経穴11回目。本日は手。
『曲池』(きょくち)
✓重要:★★
✓意味:経絡を巡る気がこの穴に流れ込む様子が、水が池に流れ込む様に似ていることから
✓場所:肘を曲げて出来るシワの外側。骨にぶつかる手前。
✓効能:咽喉の腫痛、咳嗽、歯痛、腹痛、疥癬、蕁麻疹、肩腕の症状、テニス肘、等
✓解説:手の陽明大腸経という経絡に属するツボです。喉関係や歯や目などの症状を
効能に挙げていますが、この経絡は人差し指から始まって肘、肩を通り、
頚を巡って顔の前で終わります。数えたことはありませんが、この症状に
対してこのツボを使う、という場合、半分以上はそのツボの属している
経絡の通り道上に症状があるのではないかと。大腸と名前がついていますが、
これも先ほどの通り道から枝分かれしたものが横隔膜を通って大腸にまで
いっているからです。 半分以上、とは書きましたがそうでない場合も
沢山あります。例えば上に挙げた疥癬(ダニが原因によるかゆみを伴う
皮膚症状)や蕁麻疹などの皮膚疾患はこの経絡の通り道とは言えません。
枝分かれした経絡が大腸にまでいっていると書きましたが、その途中で
「肺臓」を絡ってから横隔膜を貫いています。この肺が皮膚との関係が
深い臓腑なのです。このように経絡の通り道の場合もあるし、臓腑の
関係の場合もあるし、またはそれ以外の場合もあります。
少しマニアックなお話になってしまいました。
この曲池はテニス肘でよく使われるツボでもあります。この辺りは
炎症を起こしている筋肉の関係なので、押しても痛みが出ます。