ととのう身体、
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
さて、今日の経穴は、腰。
腰痛は鍼灸院でも一番多い疾患です。
『腎兪』(じんゆ)
✓重要度:★★★★
✓意味:腎と連絡していることから
✓場所:左右の骨盤の頂点を結んだ線から4横指上、腰椎から2,3cm外側
✓効能:腰痛、背部痛、耳鳴り、浮腫、月経不順、不妊、排尿困難、等
✓解説:背部兪穴というものがあります。上の方から肺兪、心兪、肝兪…ときて
腰のこの場所が腎兪になります。兪穴というものがどういうものかというと
簡単にいうと臓腑の気が注ぎ込む所、臓腑の状態を現す所。
経絡治療では今ある身体の状態(証といいます)を診て治療を進めていくのですが
その中の一つとして腎虚証があります。
腎虚証が表す病証(症状)として、腰痛(特に後屈痛)や浮腫など、上記の効能で
書いた症状が出てくる訳です。経絡治療でこの腎兪が必須なツボなのかは微妙な
ところですが、腎虚証であればチェックはする場所であり、反応(非生理的な所見)
があれば鍼もしますし、普通の鍼治療でもかなり使用頻度は高いツボであります。
鍼でなくても指圧やマッサージで押しても痛みが出やすいですし、腰痛治療には
欠かせないツボです。
ちなみに、耳鳴りも効能としてありますが、これは耳が腎と関わりが深い器官
だからです。これを「腎は耳に開竅(かいきょう)する」と言いますが、腎は
耳を通して外界と交流している、という意味になります。なので老化などにより
腎が衰えてくると難聴、耳鳴り、などの症状が出てくることになります。