ととのう身体、
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
暑い…ですね。熱中症にはくれぐれもご用心。
さて、
今日の経穴、本日は肩。
肩こり治療の定番です。
『肩井』(けんせい)
✓重要度:★★★
✓意味:井は深い意。肩の上の陥凹部にあり、肩の深部にあることから肩井と名付けられた
✓場所:肩のてっぺん。乳頭から真っすぐ上にあり、肩がこった時によく手がいくところ。
✓効能:肩や腕の痛み、腕が挙がらない、難産、乳腺炎、等
✓解説:肩、頚の症状に対してほぼ必ず使う有名なツボです。場所の説明がかなり
大雑把ですが、ツボの取り方でちょいちょいあるのが「〜と〜の中間」という
言い回しで(肩井は大椎穴と肩峰端の中間)、そうするとその場所の説明も
しなければならなくなるので、簡単に表現している次第です。
鍼灸師で気をつけなければならない事の一つに気胸(肺に鍼で穴を開けてしまう)
がありますが、肩甲骨の内側やこの肩井は鍼を刺す時に深くは入れないように
する必要があります。真下に刺すのではなく斜めに入れたりと、そういう調整が
必要です。
肩井は肩周りの疾患にとても効果のあるツボですが、乳腺炎や難産にも使います。
乳腺炎に関しては、前に出てきた「天宗」は身体の表裏の関係で、肩井は経絡的な
繋がりで用いられています。
また、妊娠中は肩井への刺激(指圧も含め)はNGです。「合谷」というツボと
合わせ、肩井は「堕胎のツボ」とも言われているからです。
逆に言うと、難産の場合に肩井が用いられることになります。