ととのう身体、
うごける喜び。
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
秋らしい気候が続きますね。
朝の冷え込みがちょっと身体に堪えるようになってきました。
さて、今日の経穴、本日は手。
『陽池』(ようち)
✓重要:★★★
✓意味:2つの筋肉の間が池のようで、また手首背側は陰陽の内、陽に属す為
✓場所:手首の背側側で、手首を曲げてできるしわの真ん中
✓効能:頭痛、頭のふらつき、耳鳴り、目の痛み、咽喉の腫痛、手首の痛み、口の乾燥、等
✓解説:頭周りの効能が多いですが、これはこのツボの属する経絡が手の指から始まり、
頭の方へいっているからです。特に耳に関しては耳の周りをグルっと周るように
経絡が走っているので、耳鳴りの治療にはよく使います。
12本の経絡のうち、この経絡は手の少陽三焦経といい、他の経絡には
例えば腎経とか肺経とか、胆経だとか臓腑の名前が付いているのですが
三焦は形ある臓腑でなく、全身の機能のことを表しています。
その機能の中で一番重要なものが身体の水分の代謝であり、この陽池には
口の乾燥としてその効能がありますが、例えば腰の方にある「三焦兪」という
ツボはそういうことで水液代謝異常からくる疾患(むくみ、排尿障害、遺尿、等)
に対して用いられています。話が逸れました。
陽池は上記のように耳鳴りの治療でよく使いますが、不妊治療の際にも
前にご紹介した三陰交と共に、その時期によって使い分けて施灸をしています。
めでたくご懐妊された場合、三陰交は5ヶ月目辺りからは使っても大丈夫ですが、
それまでは子宮への作用が強いため施灸はNGで、その代わりにこの陽池が
使われることになります。