ととのう身体、
うごける喜び。
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◎変形性脊椎症
背骨(脊椎)は脊髄神経を保護して身体を支える働きをしています。7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎、合わせて24の脊椎と、骨盤の一部を形成する仙椎が積み重なって、身体の前後左右の動作や頭部の回旋ができるようになっています。その腰椎の下部、第3,4,5腰椎には最も体重の負担がかかり、腰椎に障害が生じて多くの腰痛が発生することになります。
変形性脊椎症は加齢によって骨が痩せ表面の軟部組織が徐々に失われていって、骨の組織からトゲ状の骨棘が出来て、筋肉や靭帯、軟部組織などを刺激して腰痛を引き起こすものです。
40、50歳代以降の中高年者に多く、起床時に痛みがあるが活動を始めると痛みは治まる、そして夕方にまた痛みが出る、というパターンが多いです。ただ、この変形性脊椎症も骨棘(骨のトゲ)が周りの組織を刺激しなければ症状が出ることがないので、この点椎間板ヘルニアと似ていると言えるかもしれません。
◎坐骨神経痛
坐骨神経痛は病名ではありません。症状のことを指しています。
その名の通り、坐骨神経という神経に沿って、腰から臀部、大腿後側、ふくらはぎや酷い場合は足の指先まで痛みが走ります。原因としては椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、また、お尻の奥にある梨状筋という筋肉のある場所で坐骨神経が圧迫されて痛みが出る場合(梨状筋症候群)や、高齢の方ですと脊髄が通る脊柱管という場所が骨や靭帯などの組織の変形によって狭くなり、神経が圧迫されて痛みが出る脊柱菅狭窄症などがあります。