ととのう身体、
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
「不眠」二回目。今日は不眠についての分類です。
一口に不眠と言っても色々あり、次の4タイプに分けられます。一つだけの人もいれば複数ある人もいるでしょう。
・入眠障害
床についても眠れない。若い人に多く(20~30代)、夜なかなか眠れず一度寝てしまうと朝起きられない。
宵っ張りの朝寝坊という言葉もありますが、どうも死語なようです。鍼の治療では五臓の内、「脾」の変動を疑って進めます。
・中途覚醒
夜中によく目が覚めること。
ただ、これに関してはトイレに行くために起きるのかで違ってきて、トイレで起きるのならそれは病変でいう中途覚醒とは意味合いが異なります。起きたらその後すぐ眠れるかで鍼の治療も変わってきて、すぐ眠れるなら五臓の内、肺の変動、なかなか眠れないなら肝の変動として捉えます。
・早期覚醒
中高年に多い。若い頃より運動量が少なくなり、加齢に伴って眠りそのものが浅くなります。
その他の原因として睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、前立腺肥大症、糖尿病などで、軽傷の「鬱」が早期覚醒の原因にもなります。
鍼では肺の変動(人により違う)を疑います。
・熟眠障害
寝た気がしない、うつらうつら、十分睡眠を取っても昼間眠い、等。
ナルコレプシー(過眠症の一つ)の一症状としてもこの熟眠障害があります。
余談ですが、映画『マイプライベートアイダホ』の中で、リバーフェニックスがこのナルコレプシーを患っていました。
いい役やってましたね。バイクでのキアヌとの二人乗りの姿が尊と過ぎて、今でもあのツーショットを見ると泣けてきます。
もう少しで亡くなってから30年… 時は流れていきます。
レム睡眠(脳は起きている状態)とノンレム睡眠(脳も休んでいる状態)の移行がうまくいかないと熟眠障害となります。
鍼ではこれに関しては、浅眠(眠りが浅い)なら腎、眠った気がしないのは肝、全く眠気がしなく眠らないのは心の変動、と、よくよく患者さんの言葉を聞いておかないとならないので注意が必要な病変となります。
以上が睡眠障害の4分類となります。