ととのう身体、
うごける喜び。
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
「不眠」三回目。
「寝だめは出来ませんよ」たまに治療の際に言うことがあります。
日頃の睡眠不足を補おうと寝だめしても、それは寝不足の借金を払っているだけで寝「貯め」にはならないからです。
人間の身体は24時間の中で血圧や体温の変化、ホルモンの分泌などを規則正しいリズムで行なうように出来ています。
このリズムがよく言われる体内時計です。
そして、この体内時計を動かしているのが、一回目で出てきた時計遺伝子。
この遺伝子が時計のように規則正しいリズムを刻むことで全身の細胞の活動をコントロールし、身体の機能や体調を正常に保っています。
それが二度寝や寝だめをすると、実生活と体内時計にズレが生じて臓器などが本来休むべき時間に働かなくてはならず、例えばそれが寝起きであればグッタリとした寝起きになってしまいます。
起床時間を同じ時間に合わせることで身体のリズムを整え、時計遺伝子が働き易い環境を自分で作っていくのが重要ということになります。
メラトニンという言葉を聞いたことはあるかもしれませんが、脳の松果体(大脳と中脳の間にある)という内分泌器官から出るホルモンです。
別名「睡眠ホルモン」。
松果体から出たメラトニンは血液を通じて全身に流れていき、脈拍をゆっくりしたり体温を下げるといった、人が眠りにつく為の準備を行ないます。
つまりこのホルモンの分泌を正しく行うことで健やかな眠りを手に入れることが出来るというわけです。
このメラトニン、寝ている間は分泌し続けていますが、朝、光を浴びることで分泌がストップします。
逆に、光を浴びないとメラトニンは出続け、これが二度寝や寝だめの原因にもなります。
朝、カーテンを開けて下さい、というお話です。
ちなみに、体内時計の一日の平均時間は24時間10分前後だとされているので、一週間で計算すれば一時間以上のズレが生じることになります。
朝の光はこのズレを調整して再びゼロからスタートさせてくれる、そんな効果もあります。
三回で終わりの予定でしたが、次回、不眠の鍼灸治療についてちょこっと書きたいと思います。