ととのう身体、
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
二回に分けて便秘について書いていきたいと思います。
最初の問診で便通の状態については必ず聞いていますが、男女差で言えばやはりというか、女性の方が便秘は多いです。
ホルモン(黄体ホルモン)の影響であったり、男性に比べて筋力が少ないなどが挙げられますが、専門学校で習った時、その一因として「腸の長さ」の違いもあると教えられたのを覚えています。
ただ、どれくらい男女で違うのかなと、具体的には分からなかったので改めてちょっと見てみたら、日本人50歳以上650人の大腸の長さの平均値ですが、女性155.2cm、男性154.3cm、だそうです。
個人差も当然あるでしょうが、あまり変わらないような…
便秘の明確な日数の定義はないようですが、3~4日以上出ないものを便秘と言ってよいかと思います。
自然な排便のメカニズムが乱れて、便が長時間腸内に留まり続け不快に感じる状態、スッキリできない状態です。
便秘が続いて最悪のパターンはどうなるか、ですが、
まず、大腸の中に便が長時間溜まったままでいると、便に腐敗が進み悪玉菌が増殖します。
更に進み、腐敗した便から有害物質が発生して、悪玉菌が作り出すガスが滞ると下腹部がポッコリと出て、食べ物によっては体臭が酷くなることもあるでしょう。
有害物質が大腸の血管から吸収されて全身へ拡がっていきます。結果として肌荒れ、アトピー性皮膚炎、痔などのトラブルが出てきます。
特にアトピー性皮膚炎の場合、とにかく「体内毒素を外へ」が基本になってきますので、治療としても、便秘の有無はもちろん、「解毒」に重きをおいた治療方針でいくことになります。
更に放置しておくと粘膜が傷つき、腸内自体が腐敗し始めて大腸癌になる恐れも出てきます。
20年以上前の話ですが、若い女性で、6,7kgの便が腸に溜まって腸閉塞になり、トイレで倒れて死亡するという痛ましい事故もありました。
ただ、そうなる前にマグネシウムなど、薬を服用している人は多いと思います。
色々な弊害が出る前に薬を飲んだ方が良いのはもちろんですが、ちょっと注意したいのは不妊治療をしている、又はこれからする予定の人。
便秘薬には大きく分けて、腸に水分を与えるものと、腸の運動を促すもの(蠕動運動)の二つがあります。
蠕動運動を促すものについてはそれが子宮へ与える影響を考えた場合、お勧めはできません。
水分を与える方であれば問題ないと思います。具体的な薬品名はここでは挙げませんが。