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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
爪について、二回目。
今日は爪の「色の変化」について書いてみたいと思います。
身体に病変が起きた時、爪には白、黄色、茶色や黒などの色の変化が現れることがあります。
まず、
爪が白い場合は、主に次の2つに分けられます。
①爪が全体的に白くなる場合
爪が全体的に白くなる場合、「肝硬変」「肺がん」「白血病」などの重篤な疾患が起きていることがあり、
肝硬変では、手のひらが部分的に赤くなるという特徴的な症状が現れることもあります。
②爪の根元側半分が白くなる場合
爪の根元側半分が白くなり、爪半月が見えなくなる。反対に、上半分は茶色っぽくなる、これは「慢性腎不全」にみられる特徴的な症状です。
爪が伸びても、白い部分は爪の先端の方に移動せず、位置も変わることはありません。
肝硬変や慢性腎不全の場合に爪が白くなるのは、爪の下の皮膚の血流が低下するためだと言われています。
そのほかに爪が白くなる要因としては、「加齢」「鉄欠乏性貧血」「栄養失調」「爪の透明度の低下」「爪と皮膚との接着の弱まり」などが考えられます。
爪が黄色い場合、
イエローネイル症候群というものがありまして、「全ての指の爪が黄色くなる」「顔や手足に浮腫みがある」「慢性的な肺の疾患がある」という3つの条件が当てはまる場合にイエローネイル症候群と診断されます。
イエローネイル症候群では、爪の伸びが非常に遅くなったり、爪が厚くなったりするのも特徴で、水虫でも爪が厚くなるので注意が必要な所です。
それ以外に、「糖尿病」「心不全」、一部の抗生物質や抗リウマチ薬の副作用によって黄色くなることもあります。
爪が茶色や黒い場合、
爪に茶色や黒っぽい線が入ることがあります。これは爪甲の内側に、僅かな出血があるために現れる症状で、「線状出血」と呼ばれます。
線状出血は、「感染性心内膜炎」「糖尿病」「膠原病」「リンパ腫」などがある場合や、血液透析を行なっているなどの出血しやすい背景がある場合に起こりやすくなります。
以上、爪の色の変化についてでした。
次回、爪の形や質の変化について書きたいと思います。