ととのう身体、
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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
むくみについて、二回目。
むくみの原因となる病気について。
むくみが起こる病気としては、血液の循環を調節している心臓の働きが低下し(心不全)、毛細血管の血管が正常に心臓に戻れない場合、毛細血管の圧が上昇して血管の中の水分が外ににじみ出てむくみが生じます。心臓は全身の血液の循環を調節しているので、心不全の時には全身にむくみが現れることになります。
一方、例えば足や手の静脈が何らかの原因で詰まったとすると、当然静脈に流れ込む毛細血管の圧が上昇し、静脈の詰まった足や手がむくむことになります。
人は立って生活をしている訳で、普通なら重力によって足に水分が溜まっても良さそうですが、そうはならない仕掛けになっています。静脈には弁がついていて、重力に対抗して血液が心臓に戻り易くなるようになっているのです。この弁がうまく働かない状態で(静脈瘤)、立ち仕事をすると、たちまち足がむくむことになり、高齢の人に多い病気と言われています。
血管の中のタンパク質の濃度が低下する病気、例えばネフローゼ症候群(尿にタンパク質が沢山もれる)や肝硬変(肝臓でタンパク質の産生が低下する)でも全身のむくみが現れます。肝硬変の場合、肝臓に流れ込む門脈という静脈の圧が上昇し、特にお腹に水が溜まりやすくなります(腹水)。その他、毛細血管がタンパク質や水分を通し易くなるような病気としては、糖尿病や膠原病などがあります。