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こんにちは。おおいそ鍼灸治療院です。
本日よりアレルギー性疾患のうちの一つ、アトピー性皮膚炎について何回か書いてみたいと思います。
アトピー性皮膚炎とはアレルギーを伴う湿疹を主な症状として現す病ですが、症状が改善したり悪化したりでお悩みの方もいるのではないでしょうか?
アトピーという言葉ですが、1922年にコカという人が、動物のアナフィラキシーに似た先天性過敏性が人間にもあると報告し、これをアトピーと呼称したことに由来しています。また、アトピー性素因を有する皮膚炎に対して、1935年にスルズバーガーという人がアトピー性皮膚炎を提唱したと言われています。スルズバーガーはアトピー性皮膚炎を次のように三期に分けています。
①第一期 乳幼児に発症する。予後はこの時期に治癒するが、治癒しないものは第二期に移行する。
②第二期 幼小児期に発症する。大体10歳頃までに治癒するが、治癒しないものは第三期に移行する。
③第三期 思春期成人期。
そして治癒しないと次の段階へと移っていきます。各時期において完全に治癒すればよいのですが、中には第一期で治ったものが第二期の年齢時に出てくる人もいます。一定の時期に治癒したのに何らかの原因で再発することがある、とても困った病であることが分かります。
鍼灸について言えば、乳児期のアトピー性皮膚炎が一番改善しやすいと思います。この時期は母乳から離乳食への移行期で、あまり厄介な物を食していないため、子どもの体内毒素が少ないからです。それ以降になればなる程種々の食品を摂取するので治りもだんだんと悪くなってくる。
乳児期のアトピー性疾患の原因として、親からの遺伝と食事アレルゲンがあります。それが成長するに従い大気汚染などの環境アレルゲンが加算されてきます。このように年齢により引き金となる要因が違ってくるのですが、いずれにしても単純な形で発症することはなく、複雑に絡んで発症していると考えられます。